近年、投資は多くの人の関心を集めていますが、初心者にとって「何から始めるべきか」が一番のハードルです。そんな方におすすめしたいのが、不動産クラウドファンディングです。 本記事では、不動産クラウドファンディングの魅力や信頼できる運用会社の選び方をわかりやすく解説します。ぜひこの記事を参考にしてください。
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投資に興味をもつ人が増え続けている
上記のグラフを見ると、投資に関心をもつ人が増加傾向にあります。2014年から2023年にかけての検索データでは、右肩上がりに投資に関するキーワードを検索する人が増加していることが分かるでしょう。
さらに2014年の段階では男性の投資に対する関心が女性を上回っていましたが、2019年以降はその差が縮まり、現在では男女の投資意欲に大きな差はみられなくなっているのです。
また、各年代別のデータからも、年々すべての世代で投資に関するキーワード検索が増加しています。2つのデータからも分かるように男女や年代を問わず投資に興味をもつ人が増え続けているのが現状です。
投資を始めるなら不動産クラウドファンディングがおすすめ
不動産クラウドファンディングは、不動産投資の一部を少額から体験できたり、銀行預金よりも高いリターンを狙える可能性があります。
おすすめの理由2つを詳しく解説します。
不動産投資の一部を少額から気軽に体験できる
不動産は、賃料収入によるキャッシュフローが期待できる資産です。長期的に保有することで家賃収入を得ながら、資産形成を行うのに適しているといえます。また、実物資産を保有することから、物価上昇に強いという特徴もあります。
たとえば、アパートやマンションなどの不動産を一棟購入しようとすると、最低でも数千万円単位の資金が必要です。多額の初期投資が必要なため、サラリーマンのような給与所得者にとっては、不動産投資を始めるのはハードルが高いというのが実情です。
しかし、不動産クラウドファンディングであれば、最低投資金額が1万円程度に設定されていることがほとんどです。最低投資額が少なければ、気軽に不動産投資の一部を体験でき、投資初心者でも投資しやすいのがメリットです。
また、少額から投資を始められることで、投資リスクを分散しやすいメリットもあります。なぜなら、少額を複数の物件に投資すれば、ひとつの案件があまりよくない結果に終わったとしても、ほかの物件の利益でカバーできる可能性があるからです。
少額で始めれば、リスク分散ができ、ダメージが少なくて済むので安心です。
銀行預金より高い利回りを狙える
2024年11月時点での普通預金の金利は大きくても0.1%程度です。定期預金に預けたとしても、金利は1%にも満たない超低金利の状態が長年続いています。
一方で、不動産クラウドファンディングの想定利回りは、平均的には3〜5%程度といわれています。つまり、銀行預金の数倍から数十倍もの運用益を狙えるのです。
日本では物価上昇が続いているため、定期預金などの利回りではインフレ率を下回ってしまいます。分かりやすく説明すると、銀行にお金を預けているだけではお金が増えず、実質的に目減りし続けることになります。
しかし、不動産クラウドファンディングであれば、インフレ率を上回るリターンを狙うことが可能です。理由としては、不動産が実物資産のため、インフレに強いからです。
たとえば、物価上昇局面では、不動産の資産価値も上昇する傾向にあります。さらに、テナントとの賃貸借契約で物価スライド条項が盛り込まれていれば、物価上昇に応じて家賃の値上げもできるため、インフレ時でも高い利回りをキープできます。
上記の点からも、不動産クラウドファンディングを利用すれば、銀行預金よりも高い利回りを得られる可能性が高いといえるでしょう。
不動産クラウドファンディングのデメリットと対策
メリットについて紹介してきましたが、もちろんデメリットもあります。
しかし、デメリットと対策を把握しておけば、より安心して不動産クラウドファンディングができます。次の2点を分かりやすく解説します。
元本割れのリスクと対策
不動産投資では、物件の価値下落などにより元本割れのリスクがつきものです。とくに景気の悪化などにより短期間で物件の価値が下がると、投資家の元本や利益が大きく減少する可能性があります。
元本割れに対応するために、多くの不動産クラウドファンディングでは、優先劣後方式と呼ばれる仕組みを採用しています。優先劣後方式はかみ砕いて説明すると、物件の価値下落があった場合、まず事業者の出資分から損失を補填する仕組みです。
注意点としては、補填割合は物件で一律ではないため、あらかじめ確認が必要な点です。元本割れが起きたとしても、損失のすべてを投資家が負担するわけではないので覚えておきましょう。
事業所の倒産リスクと対策
事業者が倒産した場合、投資家への分配金や出資金の返還を受けられなくなるリスクがあります。事業所の倒産に対して、投資家保護のために導入されているのが、倒産隔離という仕組みです。
倒産隔離は不動産を保有し出資を募る事業所(SPC)と、実際に運営する事業所を分けるものです。つまり、事業者が万が一倒産したとしても、SPCが不動産を保有し続けることで、投資家の出資金への影響を最小限に抑えられます。
倒産隔離により、万が一運営する事業所が倒産しても、投資家は不動産投資を続けられます。
不動産クラウドファンディングを始めるときの事業所の選び方
先ほどの解説のように、不動産クラウドファンディングは、投資初心者にとってメリットの多い投資です。そして、実際に不動産クラウドファンディングを始める際は、まず事業所を選ぶ必要があります。
次に事業所選びのポイントについて見てみましょう。
事業所の実績を確認する
有名な大企業から出資を受けていたり、会社の規模が大きかったりすれば、倒産リスクは少なくて済みます。なぜなら、事業所の規模が大きく資金に余裕がある会社なら、たとえ投資した物件の価値が下がっても、投資家のお金を守ってくれる可能性が高いからです。
確認すべきポイントは、どのような物件を選定して投資家に提供しているのか、その投資物件は適正な価格で売却できているのか、期日どおりに分配金が投資家に支払われているか、といった点です。
サイトから運用報告書などをチェックし、安心できる事業所を選ぶようにしましょう。
取り扱っている物件情報をチェック
投資できる物件の種類が豊富だと、自分に合ったものを選びやすくなります。いろいろな物件に投資していけば、全体の利益を安定させられる可能性も上がります。
そして、物件数だけではなく、物件の詳しい情報も見ておきましょう。条件のよい物件であれば、高い利回りが期待できるからです。
具体的には物件の家賃相場や場所、築年数など、サイトなどで開示されている情報を確認し、入居者の人気が出そうな物件に注目するとよいでしょう。
さらに、入居者がどれくらいいるのかもポイントです。理由は、空室が多いと家賃収入が入らないためです。運営会社のホームページだけでなく、ほかの不動産サイトもチェックして、できるだけ空室の少ない物件を選ぶのがおすすめです。
上記のように物件の情報をみずからチェックすることで、事業所が取り扱っている物件も把握できるので安心感にもつながります。
物件を自社で開発しているか確認
開発から運営まで一貫して手がけている会社は、入居者のニーズをつかんだ人気物件を建設するため、利回りが高くなる可能性があります。
まだ自社開発を取り扱っている事業所は多くはありません。選択肢を限定できない方は、自社開発している物件があるか、選定基準にしてみるのもよいでしょう。
まとめ
今回は投資をしたいけど何を始めたらいいか分からない方におすすめの投資を紹介しました。不動産クラウドファンディングは、少額から始められ、運用を丸投げできるうえに、比較的高い利回りも魅力です。また、元本割れや事業所の倒産リスクについても、優先劣後方式や倒産隔離といった投資家を守る制度が整えられているので、安心感が得られたと思います。現代においては、老若男女を問わず、投資への関心が確実に高まってきています。預金金利の低さに物足りなさを感じている方は、ぜひ一度、不動産クラウドファンディングを検討してみましょう。